結局どの猫砂がいいのか。素材別の違いと、研究が示していること

手のひらの猫砂のにおいを嗅ぐ猫

読了 約5分

猫砂の売り場に立つと、鉱物系、紙、おから、木、シリカゲル。どれも「消臭」「固まる」「飛び散らない」と書いてあります。

素材ごとに得意なことが違うというのが実際のところで、どれかひとつが全部で勝つわけではありません。何を優先するかを先に決めると、選択肢は一気に絞れます。

猫砂を選ぶ4つの軸

  1. 固まるか。取り除きやすさと、においの出方に直結します
  2. においを抑えるか
  3. 散らからないか。粒の大きさと重さで変わります
  4. 捨てやすいか。日本ではここが意外と効きます

そして、この4つの前に決まっている条件がひとつあります。

使っているトイレの型で、使える砂が決まる

日本で混同されやすいところです。

トイレの型 使う砂
箱型(一般的な猫トイレ) 固まる砂。尿の塊を取り除いて使う
システムトイレ(すのこ+下にシート) 固まらない砂。尿はすのこを通してシートが吸う
自動トイレ 固まる砂。ふるい分ける仕組みのため

システムトイレ用の砂を箱型に入れると、尿が固まらず底にたまります。 逆に固まる砂をシステムトイレに入れると、すのこの上で固まって目詰まりします。

「猫砂 おすすめ」で出てきた製品が自分のトイレに合うとは限りません。まず自分のトイレの型を確認してください。

素材ごとの得意・不得意

素材 固まる におい 散らかりにくさ 重さ
鉱物系(ベントナイト) とても強い 抑えやすい 粒が細かく粉が立つ製品も 重い
製品による ふつう 軽くて飛びやすい とても軽い
おから 強い製品が多い ふつう ふつう 軽い
木(ペレット・チップ) 崩れるタイプが多い 弱め 粒が大きく散りにくい 軽い
シリカゲル(クリスタル) 固まらない 吸湿力が高い 粒が大きく散りにくい 軽い

重さは持ち帰りと交換の負担に直結します。 鉱物系は性能が高い一方、同じ容量なら紙やおからよりかなり重くなります。マンションの上階やエレベーターのない物件では、これが現実的な問題になります。通販や定期購入が使われる理由のひとつがここです。

研究では、猫は何を選んだか

猫自身の好みを調べた研究があります。

Virginie Villeneuve-Beugnet と Frederic Beugnet による調査では、18匹の猫に複数の素材を並べて選ばせました。結果は次のとおりです。

  • 猫は固まる鉱物系とシリカゲルを、木のペレットより好んだ
  • 木のペレットを選んだのは 18匹中 1匹
  • 第2段階で鉱物系とシリカゲルを比べると、鉱物系のほうが明確に好まれた
  • 鉱物系のトイレのほうが、排便の回数も多かった

研究者は、鉱物系のにおいの抑え方が猫にとって快適で、それがトイレを使う頻度につながっている可能性を指摘しています。

これは「他の素材が悪い」という話ではありません。 18匹という規模の調査で、猫には個体差があります。いま使っている砂を猫が問題なく使えているなら、変える理由はありません。

においを抑えたいなら

素材より先に効くのは、固まる力です。

固まりが崩れると尿がトイレ全体に広がり、取り除いたつもりでも底に残ります。「こもった砂のにおい」の主な原因がこれです。

そのうえで、においで選ぶなら鉱物系が有利です。詳しい対策は猫のトイレの消臭、何が効いて何が効かないかにまとめました。

香り付きは慎重に。 香料は猫砂のにおいと混ざると不快になりがちで、猫が嫌ってトイレに入らなくなることがあります。

飛び散り・粉が気になるなら

  • 粒が大きいほど散りにくい。木やシリカゲルが有利
  • 軽いほど遠くまで飛ぶ。紙は軽さが裏目に出ることがあります
  • 鉱物系は粉が立つ製品がある。「低粉塵」と書かれたものを選ぶ

飛び散り対策そのものは猫のトイレが臭う原因と対策でも触れています。

捨て方から逆算する

日本ではここを最後に考えて後悔しがちです。

  • 自治体によって分別が違います。 同じ鉱物系でも、燃えるゴミの自治体と、燃えないゴミ・不燃ごみの自治体があります
  • 「トイレに流せる」と書いてあっても、流せるとは限りません。 配管の状態、浄化槽の有無、集合住宅の規約で変わります。詰まると自己負担の修理になります
  • 量も見てください。 週に何 kg 出るかで、ゴミ出しの負担が変わります

買う前に、お住まいの自治体の分別区分を確認してください。 ここが合っていないと、性能が良くても続きません。

自動トイレを使う場合

固まる砂が必要です。 尿の塊をふるい分けて、きれいな砂を残す仕組みだからです。

  • 紙や木のペレット、固まらない砂は使えません
  • 固まる力が弱い砂も向きません。 崩れると分離できません
  • 粉が立ちにくいものを選ぶと、手入れが楽になります

Litter-Robot 4 は猫が出たあとに自動で片づけ、使用済みの砂を密閉された引き出しにためます。固まる鉱物系との相性が最も良い構造です。

猫が気に入っていないときのサイン

砂を変えたあと、次のような様子があれば合っていない可能性があります。

  • トイレの縁に足をかけて、砂に触れずにする
  • 入ってすぐ出る
  • 砂をかけずに出ていく
  • トイレの外でするようになった

切り替えは一気にやらないでください。 いまの砂に新しい砂を少しずつ混ぜ、1〜2週間かけて割合を増やしていきます。急に全部変えると、それだけでトイレを避けることがあります。

急にトイレを避けるようになった場合、砂のせいとは限りません。 泌尿器の不調で痛みがあると、トイレそのものを嫌がることがあります。続くようなら動物病院にご相談ください。

まとめ

  • まずトイレの型。システムトイレ用と固まる砂は別物
  • 研究では、猫は固まる鉱物系を選んだ。ただし個体差がある
  • においで選ぶなら固まる力。素材はその次
  • 捨て方は買う前に確認する。自治体で違う
  • いま問題なく使えているなら、変えなくていい
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この記事は Whisker(Automated Pet Care Products, Inc.)の記事(著者: Clemence Servonnat)をもとに、日本向けに再構成したものです(原文を読む)。

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Litter-Robot 4 は固まった砂だけをふるい分け、きれいな砂を残します。使う砂の量そのものが減ります。

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