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1匹で問題なく使えていた砂が、2匹になった途端に合わなくなることがあります。
量が増えるからではありません。多頭飼いでは、砂に求められる性質の優先順位が変わるからです。
何が変わるのか
同じトイレを複数の猫が使うと、1日あたりの尿の回数が増えます。
そうすると、固まる前に次の尿が重なる場面が出てきます。固まりきらない部分が底に残り、そこからにおいが出る。1匹なら間に合っていた砂が、2匹だと間に合わない。
飛び散りも同じです。1匹ぶんなら気にならない量でも、出入りの回数が倍になれば床の砂も倍になります。
優先順位を決める
すべてを満たす砂はありません。多頭飼いで先に見るのは、この3つです。
| 見るところ | なぜ多頭飼いで効くか |
|---|---|
| 固まる力 | 尿が重なっても崩れずに取り出せるか。においの大半がここで決まる |
| 無香であること | 猫の数だけ好みがある。香りを嫌う1匹がいると、その猫だけ使わなくなる |
| 粉の少なさ | 出入りが増えるほど舞う。床と空気の両方に効く |
このうち、迷ったら固まる力を優先してください。取り除けない固まりが残ると、他の要素をどれだけ整えても臭います。
香りつきは避けたほうが無難です
人間には「消臭されている」と感じられても、猫には強すぎることがあります。
1匹なら平気でも、頭数が増えれば嫌がる猫が混じる確率は上がる。そして嫌がった猫は、トイレを使わずに別の場所を選びます。
粒の大きさは、飛び散りと足触りの両方に効きます
粒が細かいほど固まりやすく、猫の足には優しい。ただし肉球の間に入り込むので、そのぶん外に運ばれます。
粒が大きいと飛び散りは減りますが、足触りを嫌う猫がいます。多頭飼いだと「全員が受け入れる」必要があるので、ここは妥協点を探すことになります。
判断がつかないなら、中間の粒で無香のものから始めて、飛び散りが問題になったらマットで対処するほうが早いです。
砂を変えるときは、一度に変えない
多頭飼いでは、切り替えの失敗が粗相として現れやすくなります。1匹でも拒否すれば、その猫は別の場所を使う。
今までの砂に新しい砂を少しずつ混ぜて、1〜2週間かけて入れ替えてください。やり方は猫砂を切り替える時期とやり方にまとめています。
切り替え中は、トイレの数を減らさないこと。逃げ場がないと、別の場所を覚えてしまいます。
砂を変えても解決しないこと
砂の選び直しで直るのは、においと飛び散りまでです。
トイレの数が足りない、置き場所が落ち着かない、掃除が追いついていない。これらが原因の場合、砂を高いものに変えても変わりません。
粗相が始まっているなら、砂より先に数と配置を見てください。猫の頭数に対して猫トイレは何個必要かに目安があります。
体調が理由のこともあります。急にトイレの外でするようになったなら、獣医に相談してください。
自動トイレを使っている場合
固まる砂が前提になります。固まらない砂やペレットは、ふるい分けの仕組みに合いません。
粒の細かい固まる砂のほうが、機構との相性はよくなります。Litter-Robot 4 も固まる砂を使う形です。
香りつきを避ける理由は、自動トイレでも変わりません。密閉された引き出しに香りが溜まると、開けたときに強く出ます。
よくある質問
猫ごとに好みが違います。砂を分けるべきですか。 トイレごとに違う砂を入れて、どちらが使われるか見るのは有効です。ただし常時2種類を買い続けるのは手間なので、様子を見て1つに寄せてください。
安い砂を多く使うのと、高い砂を少なく使うのはどちらが得ですか。 固まる力が弱い砂は取り残しが出るので、結局は交換の頻度が上がります。量ではなく、取り除けるかどうかで比べてください。
3匹で1つのトイレを使っています。 砂の選び方でしのげる範囲を超えています。数を増やすことを先に検討してください。