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子猫を迎えて、砂を入れた箱を置いた。誰も教えていないのに、すぐ使った。
犬を飼ったことのある人ほど、これは意外に映るはずです。犬のトイレは根気よく教えるものですから。
猫の場合、砂に排泄して埋めるという行動が、もともと備わっています。
祖先は砂漠にいた
家猫の祖先は、西アジアから北アフリカにかけての乾いた土地で暮らしていました。
その環境で身を守るために必要だったのが、自分の臭いを残さないことです。排泄物をそのままにしておけば、より大きな捕食者に居場所を知らせることになります。
埋めるのに都合がよかったのが、柔らかい土や砂でした。粒が細かく、前足でかき寄せれば覆えます。
いま猫が砂の感触に反応して掘り始めるのは、その延長線上にあります。足の裏に粒状のものが触れると、何をする場所か分かる、ということです。
だから猫砂の「粒の感触」は、思っている以上に大きな要素です。素材ごとの違いは結局どの猫砂がいいのかにまとめました。
埋めない猫がいるのはなぜか
すべての猫がきれいに埋めるわけではありません。排泄物を埋めずに出てくる猫もいます。
野良猫の群れを観察した研究では、群れの中で上位の猫は排泄物を埋めずに残すことが知られています。臭いを残すこと自体が、縄張りの主張になるからです。下位の猫は反対に、しっかり埋めます。
多頭飼いの家で「あの子だけ埋めない」ということが起きるのは、これで説明がつく場合があります。しつけの失敗ではありません。
ただし、埋めない猫がいるとそのぶん臭いが残りやすくなります。掃除の頻度ではなく、片づくまでの時間を短くするほうが効きます。ニオイ対策で選ぶ猫トイレに構造の話を書きました。
室内飼いなら、トイレは必要
外に出る猫でも、家にいる時間のためのトイレは要ります。
外猫が庭で用を足すとき、犬のように置きっぱなしにはしません。花壇や砂場を掘って埋めます。埋められる場所がないと、猫は困ります。
室内飼いなら、猫が納得できる場所を用意するのは飼い主の側の仕事になります。用意しないと、家の中のどこかが代わりになります。柔らかいラグ、布団、観葉植物の土。どれも猫にとっては「埋められる場所」です。
いくつ、どこに置くか
数の目安は、猫の数より1つ多くとされています。2匹なら3つです。
置き場所は、静かで、行き止まりでないところ。洗濯機の横や人の行き来が多い廊下は避けたがります。日本の住まいでどう置くかは狭い家で、猫のトイレをどこに置くかにまとめました。
広さも大事です。中で向きを変えられることが条件になります。体の大きい猫や高齢の猫では、入りやすさが使うかどうかを左右します。
使えていたのに、使わなくなったとき
本能に沿った行動なので、やめたときには理由があります。
汚れている、狭い、砂を変えた、場所が変わった、ほかの猫が待ち伏せる。あるいは体の不調です。
おしっこだけ外でする、というような分かれ方をすることもあります。そのときの見方は排尿だけトイレの外、排便は中でするにまとめました。
「しつけ直す」という発想で向き合うと、たいていうまくいきません。猫の側の条件が変わったと考えて、そこを探すほうが早いです。見方は猫がトイレを使わなくなったとき、まず確かめることに書いています。
まとめ
猫が砂に排泄するのは、祖先が身を守るために身につけた行動です。教えなくても使えるのはそのためで、逆に言えば条件が合わなくなれば簡単に使わなくなります。
埋めない猫がいても、その猫の性質による場合があります。気になるのは臭いなので、トイレの構造で対策するとよいでしょう。
Litter-Robot 4 のように、猫が使うとすぐ排泄物が片づく仕組みなら、埋めない猫でも空気に触れる時間が短くなります。