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猫がトイレを外す話はよく聞きます。ただ、おしっこだけ外で、うんちはちゃんと中でするという形になると、少し戸惑うのではないでしょうか。
全部を外でするなら「トイレが気に入らない」で説明がつきます。片方だけというのは、理由がもう少し込み入っています。
大きく分けると3つです。体の問題、気持ちの問題、トイレそのものの問題。順に見ていきます。
なぜ片方だけ分かれるのか
排尿と排便では、猫にとっての切迫度が違います。
体に不調があるとき、猫は「間に合うほう」だけトイレまで行き、間に合わないほうをその場で済ませることがあります。どちらを優先するかは、その猫の性格や我慢の効き方によって変わります。
だから片方だけというのは、軽いという意味ではありません。むしろ、何かが起きている途中である可能性があります。
そして放っておくと、やがて両方とも外でするようになることがあります。早めに見たほうがよい理由はここです。
1. 体の不調を先に除く
いちばん先に考えるのはこれです。
泌尿器に不調があると、排尿そのものが苦しくなり、我慢して移動することが難しくなります。消化器の不調でも、排泄のリズムが変わることがあります。
家で「これだ」と判断できるものではありません。次のような様子があれば、動物病院で診てもらってください。
- 何度もトイレに行くのに、出ている量が少ない
- 排尿のときに鳴く、身構える
- トイレ以外の、冷たい場所や柔らかい場所を選んで用を足す
- 下半身をしきりに舐める
- 食欲が落ちた、隠れて出てこない
とくに、トイレに何度も行くのにほとんど出ていないという状態は、様子を見ずにその日のうちに連絡してください。
家でできるのは、原因を決めることではなく、いつから、どのくらいの頻度で、どこでしているかを記録しておくことです。これは診察のときにそのまま役に立ちます。
2. 気持ちの問題
体に問題が見つからなかったときに次に見るところです。
猫は環境の変化に敏感です。引っ越し、家具の配置換え、同居動物が増えた、来客が続いた、留守が長くなった。どれも引き金になります。
マーキングと粗相は別物です。マーキングは立ったまま壁などに少量を吹きかける形で、床に座ってまとまった量を出す粗相とは見分けがつきます。どちらかで対処が変わるので、まず姿勢を見てください。
多頭飼いの家では、トイレまでの経路に「行きたくない理由」ができていることがあります。ほかの猫が通り道で待ち伏せる、トイレの近くが誰かの居場所になっている、といったことです。配置の考え方は多頭飼いのトイレ選びにまとめました。
3. トイレそのものの問題
体でも気持ちでもないなら、トイレを疑います。
汚れている。 いちばん多い理由です。うんちは我慢しにくいので中でするけれど、おしっこは我慢して別の場所へ行く、という分かれ方が起こります。
狭い。 中で向きを変えられないと、縁をまたいだ位置で出てしまいます。体が大きい猫では特に起きます。大型の猫に合う猫トイレも参考になります。
砂が合わない。 変えた直後から始まったなら、これを疑ってください。切り替え方は猫砂を切り替える時期とやり方に書いています。
場所が落ち着かない。 洗濯機の横、人の行き来が多い廊下など、音や動きのある場所は避けたがります。
数が足りない。 猫の数より1つ多いのが目安とされます。
片づけ方も、次に効く
一度したところは、臭いが残っているとまた同じ場所でします。
拭き取るだけでは残ります。尿の成分を分解するタイプの洗剤を使ってください。使ってはいけない洗剤もあります。猫の尿に使う洗剤の選び方にまとめました。
自動トイレが効く場面と、効かない場面
汚れが理由なら、使われてすぐ片づくことはそのまま対策になります。Litter-Robot 4 は猫が出てから動き、クリーニングサイクルは約2分で終わります。留守の間も同じことが繰り返されます。
ただし、体の不調が理由なら自動トイレでは解決しません。順番を間違えないでください。まず病院、次に環境、それからトイレです。
まとめ
おしっこだけ外という形は、猫が「間に合うほうだけ間に合わせている」状態かもしれません。
まず体の不調を除く。次に環境の変化を思い出す。それからトイレの汚れ、広さ、砂、場所、数を見る。この順番です。
トイレを使わなくなったとき全般の見方は猫がトイレを使わなくなったとき、まず確かめることにまとめています。