多頭飼いのトイレ選び。数を増やすか、大きくするか、自動にするか

部屋に並んだ複数の猫トイレ

読了 約5分

猫を2匹以上飼っている家は珍しくありません。そしてトイレの問題は、2匹目が来た日から始まることが多いです。

1匹のときにうまくいっていたやり方が、そのままでは通用しなくなる。原因は3つに絞れます。

多頭飼いでトイレの問題が出る理由

縄張り

猫には縄張り意識の強い子と弱い子がいます。去勢していないオスの成猫がいちばん強く、トイレをめぐってはとくに強く出ます。

多頭飼いの家にはたいてい、上位の猫と下位の猫がいます。上位の猫は下位の猫に対して攻撃的になりやすい。新しい猫を迎えたあとに急に威嚇や攻撃が始まったなら、縄張りの問題だと考えてほぼ間違いありません。

そしてこの争いは、共用のトイレをめぐって起きることがいちばん多いです。ここを取り合った結果、トイレの外でしたり、家のあちこちに尿を吹きかけたりするようになります。共用がうまくいかないときの見分け方は2匹で猫トイレを共用してよいかにまとめました。

掃除が追いつかない

猫はきれい好きで、汚れたトイレを使いたがりません。縄張り意識の強い猫はなおさらで、別の猫の排泄物のにおいが残っていると、そこでは用を足さないことがあります。

もっと困るのは、我慢する場合です。1日に2〜3回だったおしっこが1回になる。そうなると尿が濃くなり、膀胱炎や尿路の病気につながります。

1匹なら1日1回の片づけで足りますが、多頭飼いではもっと回数が要ります。全量交換の間隔も短くなる。頭数別の目安は猫砂はどのくらいの頻度で替えるのかに書きました。

砂の好みが違う

猫は砂にうるさく、多頭飼いだと好みが分かれることがあります。固まる砂を好む子、シリカゲルを好む子。

全員が受け入れる砂を探すことになります。フランスの獣医師による調査では、猫は固まる鉱物系を好む傾向が出ていて、獣医師の側も片づけやすさからこれを勧めることが多いです。調査の中身は結局どの猫砂がいいのかにまとめました。

解決策は3つ

普通のトイレを増やす

置き場所を分けると縄張りの争いが減り、どの猫も近くで用を足せます。数の目安は頭数+1。2匹なら3つです。

置くときは、家じゅうに散らします。2階建てなら各階に。人の出入りが少なく、猫が脅かされない場所に。並べて置くと1つの縄張りとして見られるので、離してください。置き場所の考え方は狭い家で、猫のトイレをどこに置くかにまとめました。

数が増えるぶん、片づける場所も増えます。全部を毎日片づけることが前提です。 洗い方は猫トイレの洗い方に書きました。

大きいトイレにする

猫は中で動き回れる広さを好みます。散らかす猫ならなおさらです。

大きいトイレは縄張りの争いも減らしますし、砂の蹴り出しも少なくなります。目安は、いちばん体の長い猫の体長(尻尾を除く)の1.5倍以上。 体長 40cm の猫なら、60cm 以上です。詳しくは大型の猫に合う猫トイレに書きました。

ただし大きくしても、片づけの頻度は変わりません。広くて汚れているトイレは、狭くて汚れているトイレと同じです。

自動トイレにする

数を増やしても、大きくしても、いちばんの原因は解決しません。猫が使うたびに片づける人が、24時間そこにいるわけではないからです。

使うたびに片づく自動トイレなら、次の猫が入るときには前の猫の汚れが残っていません。猫が複数いる家では、これは大きな差です。縄張り意識の強い猫でも、においの残っていない砂なら入りやすい。

Litter-Robot 4 は、1台につき4匹までの使用を推奨しています。それ以上の頭数で使っている方もいますが、使う回数が増え、ゴミ捨ても頻繁になる点にご注意ください。

自動トイレを多頭飼いで選ぶときに見るところ

「多頭飼い対応」とうたう機種は多いですが、猫がそう思うかは別です。見るのは4つ。

回転式か、レーキ式か。 熊手のような部品でかき集めるレーキ式は、詰まりやすい。多頭で使うと、詰まる回数も増えます。回転してふるい分ける方式のほうが向いています。

開口部の広さ。 小さめの自動トイレが多く、それだけで猫は入るのをためらいます。猫は囲われているかどうかより、広いほうを選びます。

引き出しの容量。 頭数が多いと、たまる速さも倍になります。引き出しが小さいと、結局スコップで取っていたのと同じ頻度で捨てに行くことになります。

個体を見分けられるか。 多頭飼い向けをうたっていても、どの猫が使ったかを区別できない機種があります。Litter-Robot 4 は体重で個体を見分けて記録するので、どの猫が何回使ったかが分かります。体調が悪いかどうかまでは判定しませんが、変化に気づいたとき、どちらの猫のことかは分かります。

選び方の全体は自動猫トイレの選び方にまとめました。

においについて

猫が増えれば、においも増えます。

囲われた形で、使うたびに片づき、引き出しが密閉されている。この3つが揃うと、においの出る時間そのものが短くなります。Litter-Robot 4 にはカーボンフィルターがあり、消臭トラップ(OdorTrap)に替えることもできます。仕組みは猫のトイレの消臭、何が効いて何が効かないかに書きました。

まとめ

  • 多頭飼いの問題は、縄張り、掃除の追いつかなさ、砂の好みの違い
  • 汚れたトイレを我慢すると尿が濃くなり、病気につながる
  • 数を増やすなら頭数+1。離して置き、全部を毎日片づける
  • 大きくするなら、いちばん長い猫の体長の1.5倍以上
  • 自動トイレなら次の猫に汚れが残らない。1台につき4匹まで推奨
  • 自動トイレは、回転式か・開口部・引き出し容量・個体識別で選ぶ
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この記事は Whisker(Automated Pet Care Products, Inc.)の記事(著者: Whisker)をもとに、日本向けに再構成したものです(原文を読む)。

毎日の片づけをなくす

猫が出たあと、自動で片づきます

Litter-Robot 4 は使用済みの砂を密閉された引き出しにためます。スコップを持つ回数を減らしたい方へ。

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