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トイレから出た瞬間、猫が家の端から端まで全力で走る。瞳孔が開き、背中を丸め、家具を蹴って方向を変える。
見ている側は驚きますが、多くの場合これは正常な行動です。 排便のあとに限らず、猫は突発的に走り回ることがあります。
ただ、体調不良のサインが隠れていることもあります。走る前後の様子にも注意が必要です。
そもそも、なぜ走るのか
突発的に走り回る行動は猫に限りません。犬にも見られます。
はっきりした理由は分かっていませんが、溜まったエネルギーを発散しているという見方が一般的です。活発な猫ほど頻度が高い傾向があります。
夜に起きやすいのは、猫が薄明薄暮の動物だからです。夜中や明け方に活動量が上がるのは自然な周期で、異常ではありません。
排便のあとに起きやすい理由
いくつか説があります。
腸への刺激で、体の状態が切り替わるという説があります。用を足して身軽になったことへの反応だともいわれます。においから離れたがっている、という見方もあります。
どれも決め手にはなっていません。原因が特定できていない、というのが正確なところです。
心配しなくていい場合
次に当てはまるなら、様子を見て構いません。
走ったあと、すぐに普段どおりに戻る。食欲がある。トイレでの様子に変わりがない。猫砂の固まりの大きさや回数がいつもと同じ。走る前に鳴き続けたり、トイレに入ったり出たりを繰り返したりしていない。
要するに、走ること以外に変わったところがないかどうかです。
気をつけたほうがいい場合
一方、次のような様子があるときは、走ること自体より、前後の様子に注意してください。
トイレに入っても排泄できない。何度も入り直す。力んでいるのに出ていない。鳴きながら走る。走ったあとも落ち着かない。おしりを床にこすりつける。便に血が混じる。下痢が続く。急に頻度が上がった。
こうした場合、走っているのは不快感からの反応かもしれません。排便時の痛みや、肛門まわりの不調が背景にあることがあります。続くようなら獣医に相談してください。
急にトイレに入る回数が増えて尿が出ていない場合は、様子を見ずにすぐ相談してください。
トイレ環境を見直すと減ることもあります
すべてではありませんが、環境が理由の一部になっていることがあります。
汚れたトイレは、猫にとって長居したくない場所です。急いで用を足し、そのまま飛び出しやすくなります。固まりが残っていないか、日々確認してください。
砂の量が合っていないのも同じです。少なすぎると底に貼り付き、足元が不快になります。目安は猫砂はどれくらい入れればいいかに書きました。
置き場所も効きます。人の出入りが多い場所や、逃げ道のない場所に置かれていると、落ち着いて用を足せません。
使うたびに固まりが自動で片付くトイレなら、猫はいつも清潔な砂の上で用を足せます。Litter-Robot 4 はその一例です。ただし走る行動そのものは正常なものなので、これで止まるとは限りません。
記録しておくと役に立ちます
心配になったとき、獣医に伝えられる情報があると相談がスムーズです。
記録しておきたいのは、次のような点です。いつから始まったか、1日に何回か、走る前後の様子、トイレでの様子、便の状態。動画があれば、それが一番伝わります。
毎日つける必要はありません。「いつもと違う」と思った日だけで十分です。日々の見方は猫は1日に何回うんちをするのが普通かにまとめています。
よくある質問
子猫のほうがよく走ります。 活動量が多い時期なので、頻度が高くなります。年齢とともに落ち着くことがほとんどです。
高齢の猫が急に走るようになりました。 年齢が上がってから頻度が増えたなら、一度相談してください。不快感が理由の可能性があります。
走るのをやめさせたいのですが。 正常な行動なので、止める必要はありません。危ない場所に入れないようにする、夜に遊ぶ時間を作ってエネルギーを使わせる、といった対応のほうが現実的です。