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昨日まで普通に使っていたのに、今日は使わない。猫を飼っていると、わりと多くの人が一度は経験することだと思います。
原因はいくつもありますが、確かめる順番があります。先に病気を除いてください。そのうえで環境を見ていくと、たいていは思ったより単純なところに行き当たります。
急にか、だんだんか
まず、この区別をつけておくと後が楽になります。
昨日まで普通に使っていたのに今日は使わない、というときは、まず体調を疑います。だんだん使わなくなったのなら、砂や置き場所、家の中で起きた変化のほうが怪しい。
「怒っているから」「あてつけ」と受け取られがちですが、猫はそういう理由では動きません。何か不都合があって、別の場所を選んでいるだけです。
病気のサイン
とくにオス猫は急ぎます。 尿道が細いぶん詰まりやすく、尿道閉塞は命に関わります。 出ないまま時間が経つと腎臓が働かなくなります。うしろのほうをしきりになめている、いきんでいる、という様子があれば、様子見をせずにその日のうちに連絡してください。
メス猫は閉塞こそ少ないものの、膀胱炎などは同じように起こります。加えて、動かない、隠れる、吐く、食べない、といった変化も見てください。
猫は痛みを隠します。はっきりした症状がなくても、急な変化そのものが受診の理由になります。
病気でなければ、環境を見る
ここからが本題です。多い順に並べます。
トイレが汚れている
いちばん多い原因です。猫は清潔さにうるさく、自分の排泄物を踏んで用を足すことを嫌がります。
固まりを取るのは毎日。頭数が多いほど早く汚れます。掃除の考え方は猫のトイレの消臭、何が効いて何が効かないかにまとめました。
砂が気に入らない
猫はにおいと足触りに敏感です。香料の強い砂を嫌う猫は珍しくありません。シリカゲルやペレットの感触を受けつけない猫もいます。
多くの猫が好むのは、無香で、しっかり固まる鉱物系です。18匹を対象にした選好調査の結果は結局どの猫砂がいいのかに、香りの話は香り付きと無香、猫はどちらを選ぶのかにあります。
砂が原因かもしれないと思ったら、一度に全部変えないでください。手順は猫砂を切り替える時期とやり方に書きました。
数が足りない、取り合いになっている
トイレの数は頭数+1が目安とされています。2匹なら3つです。
多頭飼いだと、1匹が入口を占領して他の猫を寄せつけないことがあります。「うちの子がトイレを見張っている」と感じたら、まず数を増やしてください。
行きにくい場所にある
地下や2階の奥など、行くのに手間がかかる場所だと使わなくなります。高齢の猫や関節に不調のある猫では、縁の高さそのものが障害になります。
落ち着かない
猫は用を足すあいだ無防備になります。人の出入りが多い場所、洗濯機の横のように急に音が出る場所は避けられがちです。
家の中で何かが変わった
引っ越し、家族が増えた、来客が続いた、別のペットが来た。これだけで使わなくなることがあります。
箱が狭い
体に対して小さすぎるトイレは使いにくいです。フード付きだとなおさらで、囲われているのを嫌がる猫もいます。
戻ってもらうために
原因の見当がついたら、手を打ちます。
まず掃除の頻度を上げること。これで解決する場合がいちばん多いです。
次に数を増やす。猫が場所や状態にこだわるタイプなら、2つ目を置くだけで粗相が減ります。
砂を見直すなら、急に変えず少しずつ混ぜていきます。
場所を移すなら、猫がよくいる場所の近くへ。ただし食事と水のそばは避けてください。
移すときにも順番があります。いきなり動かさず、新しい場所に2つ目を置いて、猫が自分で移るのを待ちます。元のトイレを片づけるのは、そのあとです。
またたびを少し撒いておくのも、効く猫には効きます。
自動トイレという手
原因が「汚れ」なら、自動猫トイレがよく効きます。使うたびに片づくので、猫が汚れた砂を踏むことがほぼなくなります。
多頭飼いの取り合いにも効きます。次の猫が、前の猫の汚れを踏まずに済むからです。ただし1台につき最大4匹までを推奨しているので、それ以上なら数を増やすほうが確実です。
Litter-Robot 4 は使用回数を記録します。体調が悪いかどうかまでは判定しませんが、使った回数は残ります。「そういえば一昨日から回数が減っている」と、あとから気づける。回数の変化に気づいたら、動物病院へ相談してください。
それでも使わないなら
環境を整えても変わらないなら、もう一度受診してください。症状が見えないことと、健康であることは別です。
猫は不調を隠すのが上手です。尿路の感染ひとつでも、放っておいてよいものではありません。
まとめ
- 急な変化なら、まず病気を疑う。オス猫の「出ない」は緊急
- 病気でなければ、汚れ・砂・数・場所・落ち着きの順に見る
- トイレの数は頭数+1
- 砂も場所も、変えるときは一度に変えない
- 環境を整えても戻らないなら、もう一度受診する