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腹が立つ気持ちはよく分かります。ただ、猫は仕返しでこれをやっているわけではありません。何か不都合があって、別の場所を選んでいます。
そして、どこにしているかで見当がつきます。掃除をしながら観察できるので、そこから始めてください。
どこにしているか
トイレのすぐ横でしているなら、入りにくいか、狭いかです。猫は中で向きを変えたり、立ち上がったり、掘る場所を探したりします。それができない大きさだと、縁のところで用を足してしまう。体の大きい猫でよくありますし、高齢で足腰が弱っている場合も同じ形で出ます。
床の上なら、意識してトイレを避けています。汚れているか、においが嫌か、場所が気に入らないか。
家具の上や壁に向けてしているなら、縄張りの主張である可能性が高いです。多頭飼いでトイレを取り合っているときによく起きます。
家じゅうのあちこちなら、汚れと縄張りの両方が絡んでいることが多いです。1匹しかいない家でも起こります。
マーキングは別物
見分け方があります。
マーキングのときは立ったままです。 尻尾を上げて震わせ、壁や家具など垂直なものに向かって、少量を吹きつける。膀胱を空にしません。
普通の排尿は座ってしますし、量もそれなりです。この2つは原因も対処も違います。
生後7か月ごろから始まったのなら、成熟に伴うマーキングの可能性が高いです。去勢・避妊で落ち着くことが多いので、獣医師に相談してください。
トイレの外でする理由
汚れている
これが最も多い原因です。人が汚れたトイレを使いたくないのと同じで、猫も使いません。数日そのままにしていたら、隣でされていた、というのはよくある話です。
固まりを取るのは毎日。多頭飼いなら1日に何度か。数週間に一度は砂を全部替えて、本体も洗います。
この頻度がしんどいなら、自動猫トイレがよく効きます。使うたびに片づくので、猫が汚れた砂を踏みません。
置き場所が合っていない
原因としてはこれも多く、しかも見落とされがちです。
段差があって行きにくい。洗濯機や給湯器の近くで、音がして落ち着かない。しかも熱が出るところは、においが立ちます。玄関や廊下のように人が通る場所も避けられます。
最近その場所に移したばかり、というのもよくある原因です。 猫は習慣の動物なので、勝手に動かされると納得しません。
置き場所として望ましいのは、行きやすくて、静かで、家電と人通りから離れていて、熱と直射日光が当たらないところ。狭い住まいだと難しいですが、この4つのうちどれが欠けているかを見るだけでも手がかりになります。
砂が合っていない
猫が好むのは細かくて柔らかい感触です。粒の大きいペレットを嫌う猫は多く、ペレットに替えた直後から始まったのなら、まずそれを疑ってください。
母猫と過ごした子猫は、母猫が使っていた砂の感触を覚えていることがあります。何度か試して合うものを探すことになります。研究では、無香の固まる鉱物系を好む傾向が出ています。結局どの猫砂がいいのかにまとめました。
香料付きを嫌う猫、フード付きを嫌う猫、砂の深さにうるさい猫もいます。深さの考え方は猫砂はどれくらい入れればいいかに書きました。
落ち着かない
落ち着かない出来事があると出ます。新しいペットが来た、赤ちゃんが生まれた、来客が続いた、飼い主の在宅時間が変わった。
多頭飼いなら、1匹が入口を占領している可能性もあります。トイレの数は頭数+1が目安です。 2匹なら3つ。仲がよくても、です。
体の不調
膀胱炎、尿路の感染、結石、関節炎、腸の病気。どれもトイレの外でする原因になります。
とくに、トイレのすぐ横でするようになったときは、入るのが痛い可能性を考えてください。痛みとトイレが結びつくと、猫はトイレそのものを避けるようになります。
トイレに何度も行くのに出ていない、急にやめた、落ち着かない。こうした様子は受診の理由になります。多くは治療で戻ります。 薬か食事の調整で済むことも珍しくありません。
縁のところでしてしまう猫
狙いが外れているだけ、という場合もあります。縁にお尻を乗せてする癖のある猫で、これはなかなか直りません。
構造で受け止めるほうが確実です。 背の高いトイレに替えるか、囲いのあるものにする。開いたままで使うなら、縁より広いマットを敷いておくと掃除がそこで終わります。選び方は猫砂マットの選び方にまとめました。
順番
- 受診して、体の問題を除く
- 毎日固まりを取る。数週間に一度は全部替える
- トイレの数を頭数+1に
- 静かで行きやすい場所へ。ただし食事と水のそばは避ける
- 砂を見直す。替えるなら少しずつ
- 汚れが原因なら自動トイレを検討する
粗相の全体像は猫がトイレを使わなくなったときに、においの取り方は家の中の猫の尿のにおいを消すにまとめてあります。
まとめ
- どこにしているかで原因の見当がつく
- 横なら入りにくさか痛み、床なら回避、物の上ならマーキング
- マーキングは立ってする。量が少ない。去勢・避妊で落ち着くことが多い
- いきむ、痛がる、血が混じる。このどれかがあればすぐ受診
- 数は頭数+1。場所は静かで行きやすいところへ