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トイレはちゃんと掃除している。おしっこは中でしている。なのに、うんちだけ床にある。
おしっこは中、うんちだけ外。この組み合わせは、けっこう多いです。そして猫は仕返しでやっているわけではありません。何かを伝えようとしています。
急に始まったなら、まず受診
トイレを覚えている猫が、急に床でするようになった。この場合は、環境をいじる前に一度動物病院で診てもらってください。
排便に関わる不調はいくつもあります。便秘、炎症性腸疾患、大腸炎、寄生虫。高齢なら関節炎で、入る動作そのものがつらくなっている場合もあります。食事を変えた直後なら、それだけが原因のこともあります。
あわせて次のような様子がないか見てください。おしっこの様子も変わっている。吐く回数が増えている(月に2〜3回を超える)。いきんでいる。動きにくそうで、跳ばなくなった。便に虫が見える。どれか一つでも当てはまるなら、受診してください。
夜だけ床にしているなら
これは見落とされやすい原因です。
高齢の猫では、暗くてトイレが見つけられていないことがあります。猫は人よりずっと暗いところが見えますが、まったくの暗闇では見えません。 ここは誤解されがちなところです。
年をとると視力が落ちますし、認知機能の低下が起こることもあります。夜のほうが症状が出やすいので、「夜だけ床」というパターンには意味があります。
対処は難しくありません。足元灯を置く。夜は行動範囲を狭くして、トイレを近くにする。 これだけで止まることがあります。そのうえで、視力と認知の面を獣医師に診てもらってください。
体の問題でなければ
トイレが汚れている、数が足りない
おしっこは我慢して中でするけれど、うんちは外に出す。猫にとっては別の行為なので、汚れへの許容度も違います。
固まりを取るのは毎日。それと、数です。目安は頭数+1。 猫1匹にトイレ1つという家なら、もう1つ足すだけで解決することがあります。
掃除が追いつかないなら、自動猫トイレという手があります。使い終わって数分で片づくので、次に入るときには新しい砂が広がっています。
砂が変わった
新しい砂に替えた直後なら、まずそれを疑ってください。香料の強いものは嫌われがちです。
合わないと分かったら、元の砂に戻してかまいません。 慣らしがうまくいかないのに続ける理由はないです。研究では、無香で固まる鉱物系を好む傾向が出ています。結局どの猫砂がいいのかと、猫砂を切り替える時期とやり方に詳しく書きました。
置き場所が合っていない
段差があって行きにくい。人が通る。暖房や窓の近くで暑い。
ここでは年齢が関わってきます。関節炎があると、入る動作そのものが痛い。 心当たりがあれば早めに受診してください。治療で動きがよくなることが多く、関節炎が原因だったなら、粗相もそれで止まります。
置くなら、床に近くて、静かで、人通りがなく、涼しいところ。
落ち着かない
家族が増えた、ペットが来た、引っ越した、生活の時間が変わった。猫にとっては十分な理由です。
一時的な変化なら、環境が落ち着けば収まります。そうでないなら時間がかかります。フェロモン製品や落ち着かせるおやつが助けになることもあります。
叱っても直りません
罰は効きません。 理由があってやっていることなので、叱ると隠れてするようになるだけです。
代わりにやることが3つあります。
まず、したところを完全に掃除すること。酵素系のクリーナーを使ってください。においが残っていると、同じ場所でまた繰り返します。 ここは徹底したほうがいい。においの落とし方は家の中の猫の尿のにおいを消すにまとめました。
体の不調があるなら、そちらを先に解決します。食事を変えるだけで済むこともあります。
そのうえで、猫が落ち着ける環境を整える。かまってほしいだけ、ということもあります。
記録が手がかりになる
排便の回数や間隔は、覚えていられるものではありません。
Litter-Robot 4 は使用回数を記録します。多頭飼いなら体重で個体を見分けて記録するので、どの猫がいつ使ったかを、あとから見返せます。
判定はしません。気づくのは飼い主で、診るのは獣医師です。 ただ、受診のときに「先週から回数が減っている」と言えるかどうかで、話の進み方は変わります。
粗相の全体像は猫がトイレを使わなくなったときに、おしっこの場合は猫がトイレの外でおしっこをするにまとめてあります。
まとめ
- 急に始まったなら受診。できれば便を持っていく
- 夜だけなら、暗くて見えていない可能性。 足元灯で止まることがある
- 高齢の関節炎は、治療すると粗相ごと止まることがある
- 数は頭数+1。砂は合わなければ戻してよい
- 叱らない。においを完全に消す