読了 約3分
家庭菜園をしている人なら、一度は考えたことがあるかもしれません。牛糞や馬糞が肥料になるのなら、猫の便も同じように使えるのではないか。
結論から書くと、家庭で堆肥にするのは勧められません。理由は、牛や馬と猫とでは便の中身が違うためです。
牛や馬と猫では、便の中身が違う
牛や馬は草食です。猫は肉食で、便に含まれるものが違います。
肉食動物の便には、人に移りうる細菌や寄生虫が含まれることがあります。家庭の堆肥づくりでは温度が十分に上がらないため、それらが残ったまま土に入るおそれがあります。
とくに、食用の植物を育てる土には入れないでください。これは犬の便についても同じことが言われています。
専用の装置で高温を長期間保てば処理できるとされていますが、家庭の庭先でできる規模ではありません。花や観葉植物だけに使う場合でも、手間と設備に見合うかは考えたほうがよいです。
「生分解性」と「堆肥化可能」は別のもの
猫砂やゴミ袋の説明でよく見る2つの言葉ですが、同じ意味ではありません。
生分解性は、時間をかけて自然に分解されるという意味です。分解にかかる時間には幅があります。
堆肥化可能のほうは条件が厳しく、決められた期間のうちに分解され、目に見える残留物を残さないことを指します。
Litter-Robot 4 の廃棄ドロワーライナーには生分解性の添加剤が入っていますが、堆肥化可能ではありません。これは意図的な仕様です。ライナーごと土に埋められる仕様にしてしまうと、上に書いた衛生上の問題をそのまま招くからです。
では、どう捨てるか
基本は自治体の区分に従う
日本では使用済みの猫砂の扱いが自治体ごとに違います。燃えるゴミとして出せるところ、鉱物系は燃えないゴミに分けるところ、量や袋の指定があるところがあります。
ここは一般論で決めずに、お住まいの自治体の分別区分を確認してください。引っ越したら変わることもあります。
トイレに流してよいか
「流せる」と書かれた猫砂があります。ただし、流してよいかどうかは、猫砂の表示だけでは判断できません。
排水管の太さや浄化槽の有無によっては、詰まりの原因になります。集合住宅では、自分の部屋だけの問題で済まないこともあります。製品の表示と、建物の側の条件の両方を確認してから判断してください。
迷ったら、ゴミとして出すほうが安全です。
砂の素材で手間が変わる
紙系や木質系は燃えるゴミとして扱いやすい地域が多く、鉱物系は重く、分別が分かれることがあります。
捨てやすさは毎日の話なので、砂を選ぶときの判断材料に入れてよい要素です。素材ごとの違いは結局どの猫砂がいいのかにまとめました。
ニオイを持ち越さない手順
捨て方そのものより、捨てるまでの置き方で臭いが決まります。
ふたのある容器に入れてください。ゴミの日まで室内に置くなら、これだけで違います。
そして、空気に触れる時間を短くすること。すくったらすぐ袋の口を閉じる。自動トイレなら、密閉された廃棄部に入るところまでが自動で済みます。
廃棄部の消臭部材も切らさないように。カーボンフィルターや OdorTrap は消耗品で、交換を忘れると消臭効果が弱まります。
トイレ全体のニオイ対策はニオイ対策で選ぶ猫トイレに、臭いの元については猫の尿がきついニオイになる理由に書いています。
まとめ
猫の便は家庭で堆肥にするものではありません。食用の植物を育てる土には入れないでください。
日常の捨て方は自治体の区分に従い、流せる表示があっても建物側の条件を確かめる。そして臭いは、捨て方より「捨てるまでの置き方」で決まります。