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紙などでできた使い捨ての猫トイレがあります。汚れたら本体ごと捨てられるので、洗う手間がありません。
長距離の移動や、一時的に猫を預かるときには確かに便利です。ただ、日常的に使うものとして考えると、見落としやすい点がいくつかあります。
1. 毎日のスコップ作業はなくならない
ここが最も誤解されやすいところです。「使い捨て」という言葉から毎日の作業もなくなるように読めますが、丸ごと捨てられるのは月に1回で、その間の掃除は普通のトイレと同じです。固まりを取り除く作業は残ります。
しかも紙の本体は洗えません。尿がしみ込むと、拭いても取れないままです。
2. 溝や角に汚れが残る
強度を出すために、溝や折り目が入っている製品があります。そこにスコップが入りません。固まりが崩れて溝に落ちると、取り除けないまま残ります。
掘る癖のある猫だと、さらに厄介です。爪で紙の表面が毛羽立ち、そこに汚れが入り込む。破れることもあります。
3. 頭数ぶん、毎月買い足す
猫トイレの数は「頭数+1」が目安とされています。2匹なら3つ、3匹なら4つ。使い捨てなら、その数だけ毎月買い替えることになります。
1つあたりの値段が小さくても、頭数と年数を掛けると意外な額になります。
4. 資源ごみには出せない
「再生紙でできているのでリサイクルできます」と読める説明があります。この説明を鵜呑みにしないでください。
猫の便には人に感染しうる病原体が含まれることがあります。使用済みの猫トイレを資源ごみに出してはいけません。
同じ理由で、中身をトイレに流すのも避けてください。「流せる」と書かれた猫砂でも、配管の状態、浄化槽の有無、集合住宅の規約で変わります。詰まると自己負担の修理になります。捨て方はお住まいの自治体の分別区分に従ってください。
5. 環境に良いとは限らない
生分解性の素材でできていても、実際に分解されるかどうかは捨て方で決まります。焼却処理に回るなら、どんな素材でも結果は変わりません。
そして毎月、頭数ぶんの本体を捨てることになります。洗って使い続けられるものと比べたとき、どちらが資源を使うかは一概には言えません。
猫砂側の生分解性については自然素材の猫砂は何が違うのかで扱いました。
向いている場面はある
否定したいわけではありません。長距離の移動、一時的に猫を預かるとき、保護したばかりでまだ様子が分からないとき。こうした場面なら、使い捨てを選ぶ理由があります。
一時的に使う道具としては優秀だと思います。ずっと使うものとして考えたときに、上の5点が効いてきます。
比べるなら、同じ条件で
使い捨てと、洗って使うトイレと、自動トイレを比べるときは、同じ土俵に乗せてください。
| 毎日の作業 | 本体の扱い | 買い替え | |
|---|---|---|---|
| 使い捨て | 固まりを取る | 洗えない。溝に汚れが残る | 毎月、頭数ぶん |
| 普通のトイレ | 固まりを取る | 洗える | 数年に一度 |
| 自動トイレ | なし(引き出しを空けるのは週1回程度) | 洗える。分解は3か月に1回程度 | 数年に一度 |
自動トイレの費用の内訳は自動猫トイレは値段に見合うかに、掃除の実際は自動猫トイレの掃除にまとめました。
まとめ
- 毎日のスコップは残る。なくなるのは月1回の洗浄だけ
- 溝や角に汚れが残り、洗えない
- トイレの数だけ毎月買い替える。頭数と年数を掛けて考える
- 資源ごみに出さない。 中身をトイレに流さない
- 一時的な用途には向いている