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「猫は囲われたトイレを嫌う」。これはよく言われますし、私も長くそう思っていました。
ただ、これを実際に調べた研究があります。結果は、思っていたのと違いました。
28匹を2週間
2012年、Ross University 獣医学部の研究者がこの問いを調べました。結果は2013年4月の Journal of Feline Medicine and Surgery に載っています。
それまで排泄のトラブルがなかった猫28匹に、開いたトイレと囲われたトイレの両方を用意して、2週間、猫の好きなように使わせました。 どちらにどれだけ排泄したかで好みを測っています。
結果は、7割の猫がどちらも同じように使ったというものでした。好みを示した猫は少数派です。
そして、好みを示した猫には面白い傾向がありました。囲われているほうを選んだのは、そちらが大きかったときでした。つまり嫌われているのは「囲い」ではなく「狭さ」だった可能性があります。
では、何が効いているのか
2017年8月の Behavioral Processes に、猫のトイレ行動に関する研究をまとめた総説が出ています。結論ははっきりしていて、猫が気にしているのは清潔さです。
猫が使いたがるトイレの条件は4つ。
- きれいなこと
- 十分な広さがあること
- 砂の深さが足りていること
- においがしないこと
囲われているかどうかは、この4つに入っていません。
猫がトイレを使ってくれないとき、原因はたいてい掃除の頻度です。形の問題ではありません。粗相が起きたときの見方は猫がトイレを使わなくなったときに、深さは猫砂はどれくらい入れればいいかにまとめました。
囲うと何がよくなるか
においが外に出にくくなります。においが囲いの中に留まるので、部屋まで広がりにくくなります。密閉された引き出しやカーボンフィルターと組み合わせると、さらに効きます。においの仕組みは猫のトイレの消臭、何が効いて何が効かないかに書きました。
飛び散りも減ります。猫が掘って蹴り出した砂が、囲いの内側で止まるからです。粉が舞いやすい砂を使っている場合は、とくに差が出ます。対策は猫砂の飛び散りを止めるにまとめました。
犬がいる家では、犬がトイレを漁るのを防げます。 これは地味に大きい。
見た目の問題もあります。部屋に置いたときに、囲われているほうがすっきり見えます。
注意したいこと
ただし、狭いものは避けてください。先ほどの調査が示していたのは、まさにこの点です。体に対して小さいと、囲いがそのまま圧迫感になります。開口部の広いものを選んでください。
慣れるまで時間がかかる猫もいます。開いたトイレしか使ったことがない猫だと、最初は入りたがらないことがあります。
移行のしかた
急がないことです。
まず、新しいトイレを、いまのトイレと同じ部屋に置きます。 そして、猫が自分から近づいて確かめる時間をとってください。猫は好奇心が強いので、たいていは自分から入ります。
入ってほしいときは、おやつかまたたびで誘います。
そのあと、古いほうは掃除の回数を少し減らしてください。 猫はきれいなほうを選びます。新しいほうを使うようになってから、古いトイレを撤去します。
自動トイレの場合
Litter-Robot 4 は囲われた形ですが、上に挙げた問題のうち2つは、構造のおかげでそもそも起きません。
換気の問題は、汚れが中に残らないので起きません。使うたびに固まりを分けて密閉された引き出しに落とすため、湿った砂が留まらないからです。
狭さのほうは、開口部と中の広さでカバーしています。開口部の直径は φ40cm あり、出入りのたびに体をかがめる必要がありません。体重の上限も設けられていないので、大型の猫でも中で向きを変えられます。
安全面では SafeCat が、ドーム内部を4つのゾーンに分けて常時モニタリングしています。猫が近づいた時点で、体重がかかる前に止まります。
砂は、ほとんどの固まる猫砂が使えます。 いま使っている砂をそのまま使えるので、そのぶん慣らしが楽になります。ただし固まらない砂は使えません。
慣らし方は猫に慣れてもらうに、判断材料は自動猫トイレは値段に見合うかにまとめてあります。
まとめ
- 28匹の調査では、7割がどちらでも気にしなかった
- 好みが出た猫は、大きいほうを選んでいた。 嫌われているのは囲いではなく狭さかもしれない
- 猫が気にしているのは清潔さ・広さ・砂の深さ・におい
- 囲うとにおいと飛び散りが減り、犬に漁られにくくなる
- ただし換気が落ちる。 使うたびに片づかないなら、掃除を増やす
- 移行は、同じ部屋に置いて猫が自分で選ぶのを待つ