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部屋に入るたびに、トイレの周りに砂が散っている。踏むとじゃりっとする。掃除しても翌日にはまた同じ。
この記事は、猫が掘って外に飛ばすぶんの話です。足について運ばれるほうは猫砂の飛び散りを止めるで扱いました。飛ばす猫と運ぶ猫では、効く手が違います。
なぜ砂を蹴り出すのか
いくつか理由があります。たいていは重なっています。
まず本能です。野生の猫は捕食者や競争相手に気づかれないよう、排泄物を埋めます。家の中で暮らしていても、この習性は残っています。掘って、埋めて、その勢いで砂が外に出る。
縄張りの主張という面もあります。においを残すための行動で、去勢していないオスに多いですが、去勢・避妊済みの猫でもやります。
砂の感触が気に入らなくて、掘り直している場合もあります。研究では、猫は粒の大きいペレットより細かい鉱物系を好む傾向が出ています。足の裏に合わない砂だと、掘る動作が長くなる。
トイレそのものへの不満もあります。汚れている、狭い、置き場所が落ち着かない。そういうとき、猫は不快さを掘る動作で表すことがあります。
そして、癖。一度始まると、最初の理由がなくなっても続きます。
減らす方法
砂を変える
ペレットに替えれば飛ばなくなる、という助言を見かけます。ただ、猫は砂の変化をかなり嫌います。しかも、掘る理由そのものは解決しません。
見直すなら、方向は逆です。細かくて、すぐ固まる、無香のもの。 猫が好む感触に近づけると、掘り直しが減ります。粒が揃っていて固まりが締まる砂は、外に出る量も少なくなります。素材ごとの違いは結局どの猫砂がいいのかにまとめました。
砂を少し深くする
普段の目安は 5〜7cm ですが、よく掘る猫なら 7〜10cm まで増やしてかまいません。掘る余裕があると、底に当たって外へかき出す動きが減ります。
ただし 12cm を超えると逆効果です。多すぎるとかえって蹴り出しが増えます。量の考え方は猫砂はどれくらい入れればいいかに書きました。
こまめに片づける
汚れた固まりを踏みたくなくて、砂を掘り返している猫は多いです。誰だって嫌でしょう。
固まりを取るのは1日1回以上。全量交換は頭数にもよりますが、週に1回から数週間に1回。掃除が追いつかないなら、使うたびに片づく自動トイレが向いています。
数を増やす
汚れている、あるいは順番待ちになる。そう感じたとき、猫は砂を蹴ります。家のあちこちにトイレがあれば、いつでもきれいなほうを選べます。多頭飼いなら取り合いも減る。
目安は頭数+1。1匹なら2つ、2〜3匹なら3〜4つです。
トイレを替える
トイレのほうが合っていない場合もあります。小さすぎる、浅すぎる、細すぎる。
大きいトイレなら、中で動き回っても砂が外に出にくい。研究でも、猫は大きいトイレを好む傾向が出ています。目安は体長の1.5倍以上。詳しくは大型の猫に合う猫トイレに書きました。
囲われた形なら、蹴った砂は内側で止まります。十分に大きければ、猫は囲われていること自体は気にしません。 28匹の調査についてはフード付きの猫トイレを猫は嫌がるのかをご覧ください。
見た目を気にしないなら、いまのトイレの縁に段ボールをテープで留めて高くする、という応急処置もあります。きれいではありませんが、次のトイレを探すまでの時間は稼げます。
マットを敷く
蹴ること自体は止まりませんが、散らばる範囲は抑えられます。
上に乗っただけの砂は、また踏んで広がります。二層になっていて、落ちた砂が下の層にたまるものを選んでください。掃除も楽になります。選び方は猫砂マットの選び方にまとめました。
蹴る猫向きのトイレに共通すること
囲われていること。使うたびに片づくこと。洗いやすいこと。飛び散りを抑えるアクセサリーが付けられること。そして、猫が好む砂が使えること。
Litter-Robot 4 はこの条件をだいたい満たしています。囲われたドームの中で用を足すので、蹴った砂は内側で止まる。使い終わって数分で片づくので、汚れを避けて掘り返すことがなくなる。入口に取り付ける飛び散り防止フェンスは本体に同梱されています。 それでも出てくるぶんは、出口の補助ステップやトラップマットで受けます。
洗いやすさも設計に入っています。ベース、グローブ、ボンネット、引き出し、ベゼルが分かれるので、ちょっと拭くのも分解して洗うのも手が届きます。手順は自動猫トイレの掃除に書きました。
まとめ
- 蹴る理由は本能、縄張り、砂の感触、トイレへの不満、そして癖
- 砂は細かくて固まりやすい無香のものに。ペレットへの変更は逆効果になりやすい
- 深さは 7〜10cm まで。12cm を超えると逆に増える
- こまめに片づけ、数は頭数+1
- 大きくて囲われたトイレなら、蹴った砂は内側で止まる
- マットは二層のものを